
快適な田舎暮らしをしながら令和の米騒動に備えるジョン・粉
私は、一年中田んぼを眺めることができる環境で生活しています。
耕運機のリズミカルなエンジン音が聞こえてくると、何だかワクワクするのです。
春の田起こし、代掻き、田植え…
「2023年、今年も農作業が始まるのだな」と寒い冬にさよならを告げ、カエルたちの喜びに満ちた心地よい合唱を堪能しながらも、気になるのは毎年のように続く異常気象。
「どうか、秋には美味しいお米が実りますように!」と強く願わずにはいられません。
経験した人は思い出してみてください。
そうです「平成の米騒動」
1993年、日本の米の生産量は979万3000トン。
当時の備蓄米が少なかったとは言え、日本のお米が前年比74.1%の「著しい不良」となり、米騒動が起きたのです。
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ジョン・粉、春の楽しみ「山菜採り」↓


地球温暖化より怖い地球寒冷化や冷夏、スーパーエルニーニョ現象
平成の米騒動、原因は1913年以来となった80年ぶりの大冷夏。
1991年6月15日、フィリピンのルソン島西側にあるピナトゥボ火山の大爆発が関係ありとされております。
また、偏西風の蛇行とエルニーニョ現象も要因の1つとされます。
【注目‼】
1993年の夏は、日本列島付近に梅雨前線が長期間停滞しました。
日照時間が極端に短くなり、北海道、東北地方は北からの冷たい風「やませ」の影響を強く受けました。
各地の作況指数は、北海道40、東北地方全体56、やませの影響が大きかった太平洋側の青森県28、岩手県30、宮城県37、福島県61、下北半島では「収穫が皆無」を示す作況指数0の地域も続出しました。
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強風で折れてしまった山形市内の街路樹 ↓

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世界各地で異常気象が発生する現在!新たなる令和の米騒動に備える
あの年は、他の国からお米を輸出してもらった上、翌年にはラニーニャ現象が発生し、運よく猛暑。
一転してお米は大豊作となり、平和な日常が戻ってきました。
しかし、世界中が毎年のように悪天候に見舞われ、農作物に甚大な被害が及んだら……。
農作物を輸出している国々にとっても、自国民の命を守るためなら突然輸出を禁止するでしょう。
そうなったら、一体誰が私たち日本人を助けてくれるというのでしょうか。
ちなみに、国が備蓄しているお米は100万トン。
【注目‼】
平成の米騒動では最終的にアメリカ、中国、タイなどから合計250万トン以上のお米を緊急輸入しました。
しかし、当時はタイ米の調理方法を知らなかった私たち日本人。
「タイ米って美味しくない」と文句を言い、国産米の買い占めや輸入米との抱き合わせ販売が大きな社会問題となりました。
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お米ができるまでの過程を知り令和の米騒動に備える
さて、それでは私たちが食べ慣れている美味しいお米ができるまでの過程を少しだけ覗いてみましょう。
農家の方が田植えを行ってから、早稲で約50日、晩稲で約80日後に穂が出ます。
出穂とは
稲の穂が出ることで、茎の中で籾の集合体である「穂」が育ちます。
穂が茎から出る時はまず、その田んぼで一番早い「走り穂」が出ます。
田んぼを眺める。6月の水田の様子 ↓


その後、約半数の茎が出穂する時期を「出穂期」、すべての穂が揃うと「穂揃い期」と言います。
出穂後に、稲は葉で光合成をしてブドウ糖を生産し、穂に送り込んで溜めます。
これが育つとお米になるのです。
お米の収穫量を増やすには、出穂から登熟までのあいだ天候に恵まれ、どんどん光合成をおこなうことが大切です。
出穂後に晴れて暑い日が続くとおいしいお米ができます。
山形市内から眺める瀧山 ↓

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人間にとっては厳しい暑さも、稲にとってはありがたい恵みとなります。
出穂以降、稲は呼吸を整え穂に全集中します。
摂取した養分もお米を作ることに最優先で注がれます。
そのため、根が弱体化してきます。
根の働きを助けるためには、田んぼの水を換えて根に酸素を補給したり、有害ガスを取り除いたりすることが必要です。
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稲の開花と受粉
稲の花を見たことがある人は少ないのではないのでしょうか。
稲は穂を出すとすぐに開花し、受粉します。
受粉後7~10日間で、籾(もみ)の中では胚が完成します。
胚が完成すると養分をデンプンにして、胚乳として籾に蓄積し始めます。
いよいよ、籾にお米を蓄える段階となります。
稲は晴れた日の午前中に清楚な花を咲かせます。ただし、花びらはありません。
まだ緑色のカバーが開き、おしべが高く伸びてきます。
おしべの花粉が風に運ばれて、めしべに受粉し、その後、緑色の籾のカバーが閉じます。
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1本の穂には、100個くらいの花が付いていて、穂先から順番に咲きます。
開花時間は約2時間で、全部が咲き終わるまでに1週間くらいかかります。
少しずつずれて花を咲かせるのは、子孫を確実に残すための仕組みです。
開花の適温は約30℃で、開花期に低温になると花粉の受精能力が落ちて不稔籾が多くなります。
その後、種子が次第に発育して肥大する登熟を開始し、光合成をすることでデンプンを生産します。
このデンプンを胚乳に溜め、稲の種子であるお米を充実させていくのです。
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エルニーニョ現象で冷夏になることが多くなる
この過程で夏季にエルニーニョ現象が発生すると、日本付近では太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、日照時間が短くなるため冷夏になることが多くなります。
しかし、今年は正のダイポールモード現象で… と複雑な予想になりました。
「平年より暑くなりそうです」との予想される中、私が気になるのはやはり北海道、東北地方でお米が実るか実らないか。
果たしてどうなるのでしょうか。
お米がおいしい山形県 ↓

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災害時に必要なものは、隣家、お向かいさん、ご近所の方々も同様に欲しがります。需要と供給のバランスが崩れた時、品不足が発生します。必要なものは普段から備えておきましょう。
ジョン・粉

