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西日本が異例の早さで梅雨明け 異常気象で農作物に被害

ジョン ・粉 2025年7月12日

西日本は異例の早さ 2025年の梅雨明け

東北南部地方であるここ山形は、2025年6月14日に梅雨入りが発表され、蒸し暑い日が続いています。

今年の梅雨明けに関して、沖縄地方は6月8日頃、奄美が6月19日、九州南部、九州北部、四国、中国、近畿は一斉に6月27日頃、東海が7月4日頃とかなり早い梅雨明けが発表されました。

東京都心では、7月7日に最高気温が35.6℃ 今年初の猛暑日を記録。

6月10日の梅雨入り以降、最高気温が平年より高い日が続いています。

関東甲信、東北南部、東北北部は所により大気の不安定で雨が降っているものの、梅雨が明けたような天気が続いています。

しかし、気象庁では「梅雨明け」ではなく「梅雨の中休み」と判断しているので梅雨の戻りがあるようです。

近年、不作が続く山形県産サクランボ ↓

各地で猛烈な暑さが続く異常気象、その影響は農作物にも

サクランボ生産量日本一を誇る山形県によると、2025年のサクランボ収穫量は平年の7~8割程度と大幅に減少することが予想されていました。

しかし、サクランボの主力品種である「佐藤錦」の収穫を始めた生産者の中には「例年の2割しか採れない」と厳しい現状を口にしている人もいます。

【注目‼】

山形県は、開花時期の低温や強風で、受粉を促すミツバチなどの動きが鈍く、受粉がうまくできなかったことが不作の要因だとしています。

実際、私も佐藤錦が店頭に並んでいるのを殆ど見ることがないままサクランボシーズンの終了を迎えたことに驚いています。

山形市「蕎麦前大統領」の肉とうふ ↓

異常気象で日本各地に農作物の被害が広がる

2025.06.20 愛媛県松山市

ハウス栽培をしているトマトが全滅の農家。愛媛県松山市では、2025年6月16日に観測史上最も早い猛暑日を迎えているが、6月10日~15日に高温で葉が枯れてしまい、その後は枝などもすべて枯れてしまった。これから収穫する予定だった600キロのトマトが全滅。この地で24年間トマトを作り続けてきたが、初めての経験で3000本あったトマトは残念ながらすべて刈り取ることになってしまった。

2025.07.04 福井県越前市

福井県越前市のスイカ畑では、暑さで根が枯れてしまい、広い面積で生育不良になっている。地元組合では、スイカの糖度や大きさなど基準をクリアしたものだけ出荷していく方針で、出荷量は前年の半分にとどまる見込みになる予想。また、同じく福井県では収穫間際の梅が落下する被害が続出。

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あじさい寺 あじさい参道を散歩 ↓

2025.07.07 福岡県久留米市

福岡県にあるトウモロコシ畑。通常、トウモロコシの実は先端部分まで皮で覆われるので先まできれいに実がつくのだが、高温障害で先の部分が露出してしまった。そのため、先端部分は実がついても黄色というより緑色だったり、傷んで変色してしまったりしたものが増加。傷んだ部分をカットして出荷せざるを得ない。また、ビニールハウスの中は気温が40℃を超えており、ピーマンが高温障害で一部黒く焼けてしまっていた。

2025.07.11 大分県国東市

大分県国東市のナス畑では、例年より早い時期からナスが赤く日焼けする被害が出ている。日焼けの被害は毎年確認されているのだが、農家の方はこの状況が長引くことを心配している。

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山形に出店「ジョリーパスタ」でランチ ↓

異常気象による猛暑の影響は卵やホタテなど農作物以外にも

2025.07.08 島根県松江市、福岡県飯塚市

約550羽のニワトリを飼育する島根県松江市にある養鶏場では、暑さの影響でニワトリが体力を温存することにエネルギーを使い、卵を産む量が減少している。この養鶏場では、これまで1日あたり400~600個採れていた卵が6月中旬以降は約200個にまで減少。また、福岡県飯塚市にある養鶏場では、指先で押すと卵の殻がグニャっとつぶれてしまう「軟卵」や、うずらの卵ほどしかない小サイズの卵が増え、全国で軒並み卵の価格が高騰した「エッグショック」の再来が危惧される。

2025.07.08 青森県野辺地町

さらに海の幸にも異変、全国トップレベルの養殖ホタテ産地である青森県。今シーズンに水揚げされた陸奥湾ホタテの大きさや重さが、過去最低となっている。去年も海水温の上昇などで稚貝が死んでしまったため、水揚げ量が平成以降最低になっていた。このことを受けて、ホタテの出荷額は昨年度の1キロ当たり274円から今年度は4~6月迄で倍近くの492円になっている。

「あじさい寺」とも呼ばれる出塩文殊堂 ↓

令和の米不足に苦しむ中、どうなる水稲の被害

2025.07.09 農林水産省の発表

農林水産省は、北海道、南東北、南関東、北陸、東海、中国地方で、水稲への「斑点米カメムシ類」の発生が「多い」とした病害虫発生予想を発表した。

穂が実らない被害を引き起こすイネカメムシは、2024年度も37都府県で確認され、コメの収穫量低下を招いた地域もあった。

これからの新米価格に影響が出ることも懸念される。

備蓄米が放出された今、コメが不作になれば国民の不安が一気に増すのは避けられないでしょう。

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アメリカ合衆国南部テキサス州で2025年7月4日未明に起きた大規模洪水は、これまでに死者120人、行方不明者170人以上の大災害になりました。州南部カー郡を流れるグアダルーぺ川は、わずか1時間足らずで川の水位が約8メートル上昇し、多くの建物が氾濫した濁流に飲み込まれてしまいました。東京都でも7月10日に降った大雨で、目黒川が氾濫危険水位に達したため、警戒レベル4相当の氾濫危険情報が発表されました。

ジョン・粉

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