
冬の災害に備える。増える災害関連死
2024年元日に発生した能登半島地震。
今なお、被災地では停電や断水などライフラインへの影響が続いており、被災した人たちは、暖を取るのが困難な環境の中で避難生活を強いられています。
石川県輪島市内に住む81歳の女性が1月4日、避難所で体調の悪化がみられ病院へと搬送されましたが、その後死亡しました。
女性は避難所で一夜を過ごした後、スタッフが異変に気付き、搬送。
搬送時の体温は25℃で、家族は医師から「低体温症が原因となった可能性がある」との説明を受けたのだという。
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本当に怖い!低体温症になると体が激しく震えはじめて…
低体温症とは、体の深部体温が35℃以下まで低下した状態です。
私たちが一般的に測る体温は、皮膚温といい、深部体温よりも1℃くらい低いのが特徴です。
深部体温が低下すると、初期症状として体が激しく震えるシバリングが生じます。
これは筋肉を小刻みに動かし筋肉から熱を発生させて体温を維持しようとする生理現象です。
体温がさらに低下すると震えが収まり、「動作が遅くてぎこちない」、「反応に時間がかかる」、「思考がぼんやりする」、「判断力が鈍る」などの症状が現れます。
やがて昏睡状態に陥って、心臓の心拍や呼吸が遅く弱くなり、最終的には心臓が止まります。
深部体温は脳や心臓などの生命維持に関わる臓器の温度を反映しているため、深部体温が低くなるほど死亡リスクが高くなります。
32℃以下になると死に至る恐れがあり、死亡例の大半が28℃以下となっています。
基礎代謝が低い乳幼児や高齢者がなりやすく、避難所などでは床に直接寝る「雑魚寝」だと体温が急速に奪われてしまうので、そうならない環境が重要です。
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冷え性より危険な低体温症。凍死は熱中症による死亡よりも多い
自覚がないまま進む「低体温」。
「冷え性」は、人が寒さを感じない程度の温度環境で、手足や下半身などが冷えて、つらいと感じる自覚症状のこと。
指先などが冷たくなっていても、身体の中心部の温度は正常なことが多くあります。
一方、「低体温症」は、脳や内臓など身体内部の温度である深部体温が下がってしまうことをいいます。
厚生労働省の発表によると、2017年の熱中症での死亡者数635人に対して、低体温症による凍死は1317人と熱中症による死亡者数を大きく上回っています。
また、そのうち65歳以上が全体の80%以上となっています。
凍死というと「雪山での遭難」など、日常とは遠いところで起こるイメージが一般的ですが、実はその多くが家などの屋内で発生しています。
年齢を重ねると、身体能力の衰えや持病等により低体温症になりやすい上、寒さを自覚しにくくなることが要因の一つです。
低体温症による凍死、実は熱中症よりも死亡者が多いのです。
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低体温が体に与える影響
36℃未満の軽度低体温でも、免疫力が低下し、感染症や脳血管障害、糖尿病など、身体に様々な不調が出やすくなる可能性があるといわれています。
疲れやすくなる、風邪をひきやすくなる、また風邪がなかなか治らないといった症状が出やすくなります。
また、肺炎やインフルエンザのリスクも高まります。


低体温の応急処置はなるべく体温を下げないようにすることが大切
体が激しく震えてきたら、まず暖かい場所に移動し、衣類が濡れている場合には乾いた衣類に着替えるか毛布などで体を覆いましょう。
衣類がたくさんある場合には重ね着をし、なるべく体温を下げないようにすることが大切です。
頭や首からも熱が多く放散されるため、帽子やマフラーを着用することも重要です。
その上で温かい食べ物や飲み物を摂取して、積極的に体を温めましょう。
ただし、アルコールは血管を広げて体の熱を多く放散させるため控えましょう。
呼びかけに反応しない、呼吸が弱い、脈が弱いなどの場合は、重度の低体温症の可能性があります。救急車を呼ぶことも検討しましょう。
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低体温症対策とその予防3ポイント
【衣服】
【注目‼】
室内にいても、しっかり防寒対策することが大事。
暖房をつける、防寒着の着用、乾いた衣類の重ね着、厚手の靴下、上履き、手袋、マフラー、ネックウォーマー、ひざ掛け、汗をよく吸い乾きやすい下着など。
汗を多量にかかない程度で、肌の露出を減らします。
上着の中に新聞紙を詰めるのも効果があります。
【食事】
【注目‼】
食事の7割は身体の熱になるため、温かい物をしっかり食べる。
温かい飲み物を飲む。鍋料理、ショウガ、にんにく、朝食をしっかり食べる。
卵や納豆など、タンパク質を含む食べ物は体温を上昇させます。
カロリーを摂って体温を維持します。
【運動】
身体の熱量の6割を作り出す筋肉をつけましょう。
スクワットやストレッチなど、暖かい室内でできる運動がおすすめです。
その他、床に体温を奪われないようにする、体を寄せ合うなどして体温が失われないようにすることも低体温の予防になります。


冬の災害 本当に怖い低体温症の事例
2024.01.05
能登半島地震の被災地である輪島市で5日、90代男性が自宅で体調不良となり、低体温症で救急搬送された。男性は、地震により窓ガラスが割れた家で寝起きしていた。男性は受け答えができたが、体温は33.2℃と著しく低く、市立輪島病院で、重症の低体温症と判断された。安否を確かめにきた人が通報した。
2023.10.07
朝日岳で4人の方が亡くなった事故。朝日岳は栃木県北部にあり標高1896メートル、日本百名山にも選ばれている。標高1400メートル付近までロープウェイで上ることができ、初心者にも人気の山。10月6日に登山者から通報があり、翌7日に4人の遺体を発見。亡くなったのは65~79歳の男女4人で、死因は低体温症とのこと。当時の天候ですが、那須ロープウェイ山頂駅で最高気温4℃、風速20メートルを超えて、強風のために午後はロープウェイが運休するほど過酷な状況でした。
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2019.01.17
22時25分頃、北海道当別町茂平沢の無職男性(66)の自宅玄関の数十センチ手前で男性が倒れているのを警察官が発見。男性は搬送先の病院で死亡が確認され、死因は低体温症による凍死だった。現場付近は当時、猛吹雪で視界が遮られる「ホワイトアウト」。男性は玄関前に辿り着きながら、力尽きたとみられる。男性の側には玄関の鍵が落ちていた。当別町は札幌市の北側にあり、札幌管区気象台によると、当時の当別町内の気温は不明だが、隣接する石狩市は氷点下11.2℃にまで冷え込んでいた。
2011.03.11~
東日本大震災で高齢者施設を運営する男性の談話。津波を胸の高さまで受けた後、避難所の体育館で猛烈な寒さに襲われ、避難してから4日間で高齢者12人が相次いで亡くなったとのこと。高齢者は、だんだんと言葉を発しなくなり、動きもなくなる中で、夜中に突然車いすごと倒れるなどして亡くなっていきました。
大災害が発生した時…!
最後になりますが、今回の地震で被災直後から救援活動を行っている方々には深く敬意を表します。
一方、国難とも言える大災害が発生した時、救助や支援が行き届かなくなるのは今回以上に明白です。
だから、今のニッポンには明日への備えが必要なのです。
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どれだけ悲しくても、お腹が空きます。先のことが全く考えられなくなっても、食べて元気を取り戻す。そう、「明けない夜はない」のです。
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