
体験!突然中身が噴き出し爆発した賞味期限切れの「くだもの缶詰」
噂に聞いていましたが、私自身とうとうやらかしました。
私が備蓄の異変に気が付いたのは、昨年(2024年)夏のとある日。
熱がこもりやすい物置部屋でふた付きケースの中に何かが飛び散っているのを発見したのです。
それまでこの目で缶の膨張を確認することがなかったので、すっかり油断していました。
更に別件の発見は残暑が続く9月。
私は以前、缶詰は保管中に新たな微生物が缶の中に侵入しない限り、賞味期限が過ぎてしまっても開封しなければ5年、10年、それ以上中身が腐敗することなく長期保存ができ、条件が良ければ50年もつと言われていることを紹介しました。
但し、フルーツ缶詰の場合、稀に果実の酸と缶が化学反応を起こして水素を発生 ⇒ 破裂させることがあり、特に桃缶や海外製造の缶詰にその危険性があるとも紹介しました。
それが、実際に起きてしまったのです。
厳選素材の一番ダシを抽出 ↓
一番右側の缶が膨張しタブが浮いています

爆発したのは賞味期限が過ぎたみかん缶詰とパイナップル缶詰
【注目‼】
問題の缶詰は賞味期限が5~6年過ぎた「みかん缶詰」の一部。
具体的には賞味期限が2018年1月1日で切れてしまった「楽園果実みかん」缶2個と2019年10月1日で切れてしまった同商品7個。
その周囲にあった同商品で中身が無事なものも4個ありましたが、廃棄処分としました。
ふたが開き、汁が1/2から1/4ほど減っており、中には汁がほぼ空っぽになってしまったものもありました。
みかんはシワシワ、1個だけ黒っぽく変色しているものがありました。
無骨でタフ 漆黒のブラックコート鉄 ↓

爆発しそう!膨らんでしまった缶詰を廃棄処分する方法
やや膨らんだ缶のふたを開けて廃棄処分する時は缶の中から強い圧力がかかっているので注意が必要です。
バケツなどに水をたっぷり入れ、缶を水の中に沈めて開けるのがよいでしょう。
水の中で「ボフッ!」と気体の泡が一気に出てきます。
試しに、少しだけ膨らんでいる様にも見える缶を屋外で開けてみたところ「パーン!」と乾いた発砲音のような大きな音がご近所中に響き渡り、かなり焦りました。
別件というのは賞味期限が2019年4月と6月で切れてしまった「CGC 黄金パイナップルスライス」缶、複数個。
こちらは爆発というよりは、ふたがめくれあがって中身が見えてしまった状態でした。
缶詰を温めることができる ↓
膨張して缶の底がパンパンに!


くだもの缶詰破裂の原因と破裂させない対策
果実缶の内面は、鉄にスズをメッキしたブリキでできており、賞味期限を過ぎると、スズの溶け出しが多くなって鉄が露出してしまいます。
すると、鉄とシロップの酸が反応して水素が発生し、缶が膨らんで破裂することもあるというのです。
原因はほかに、製造時の加熱不足や密封状態の不良で細菌が中身を腐敗させ、ガスを発生させることで破裂することもあるのだそうです。
私が聞いたことのある「破裂することがある缶詰」は、パイナップル、桃、みかん、トマト、あんみつなど。
破裂させないようにするには、賞味期限内に消費すること、賞味期限が過ぎたら早めに消費することが第一で、あとは缶に異常がみられないかこまめに目視で観察することなのだと思います。
寒い季節は防寒対策をしっかりと ↓
雪が積もった景色「上杉雪灯篭まつり」にて

今後はローリングストックの調整で改善を目指すプレッパー ジョン・粉
缶詰爆発の悪夢から約半年が過ぎた2025年2月、賞味期限が5年過ぎた我が家の備蓄「みかん缶詰」に再び爆発の兆候を発見!
「今度は爆発前に廃棄しよう」と決意するプレッパー ジョン・粉。
最後に、爆発の兆候が表われたみかんの缶詰ですが、兆候が表われていない賞味期限が5年過ぎたみかんの缶詰は、美味しくいただいたことをここに報告させていただきます。
また、今後はローリングストックする備蓄量をうまく調整していきたいと思います。
賞味期限が切れても美味しくいただきました

サバの漁獲枠が検討され値段高騰も予想 ↓
切り口滑らかイタリア製の缶オープナー ↓
令和のコメ騒動後、商品棚にコメは並ぶようになったが、今度は値段が高騰。異常気象で野菜にも被害が出ており、こちらも値段が高騰。2025年の夏には米の在庫が切れるとも言われる中、私は10年以上前から食糧危機対策としてローリングストックを実践。今の時代、人々がパニックになってから準備、対策するのでは手遅れになる。飢饉は繰り返し起きる。
ジョン・粉

